先日、JR大阪駅に新しくできた蔦谷書店・梅田をのぞいてきました。
場所はJR大阪三越伊勢丹百貨店が撤退した後にできたルクアイーレの9階。円形の本棚やソファー、スターバックスなどがあり珈琲を飲みながら本を読むこともできます。なかなか雰囲気がよいお店で、本は面陳列が多く、オヤと思う本と出会えます。
「ワークスタイル」、「ライフスタイル」といったテーマに沿った本を並べており、目的買い向けの本屋ではなく、こんな本もあるんだと新しい本との出会いがある本屋です。京都にある三月書房を大規模にして今風にしたような本屋。
ですので本を探すのはけっこう大変で、まさか大阪本コーナー前に城の本があるとは思いませんでした。普通の本屋は棚下にストックがあってなくなると補充されるのですが、そんなストックは少なく、売れたら補充ができない本屋なんですかねえ。珈琲など喫茶コーナーには行列ができていましたが、本のレジは混雑していなく、本屋としての売れ行きは若干、気にな
ります。
蔦谷書店といえば、大昔、京阪電車に乗っていると寝屋川市駅前に蔦谷書店という看板がかかっている書店を見つけ、蔦谷!えっ、蔦屋重三郎のあの蔦谷!
すごい名前をつけた本屋だと思い行ったことがありますが、行ったらふつうの新刊書店でした(笑)その後、あれよあれよという間に、全国にTSUTAYAが出来てしまいました。
蔦屋といえば、江戸時代に山東京らの洒落本、喜多川歌麿、東洲斎写楽などの浮世絵を出版していた蔦屋重三郎の屋号。斬新な企画でヒットを飛ばしましたが、寛政の改革による取締りから没落、やがて亡くなり1代だけの書店でしたが、蔦谷という名前は出版業界に大きな足跡を残しました。
新しいコンセプトの蔦谷書店は少し江戸時代の蔦谷に近づいたようです。